200611_心地よい環境をつくる

『心地よい環境をつくる』

 

「心地よい環境」とは暑くもなく寒くもない状態・環境のことです。

言葉にしてみると簡単そうに感じますが、これが意外と難しい。

心地よい環境をつくるには、外気温の影響を減らすことが不可欠となります。

これは夏も冬も同じことが言えます。

ここでカギとなるのが『断熱』です。

熱は高いほう(高温)から低い方(低温)に向かって移動します。

ちょうど水の流れをイメージするといいでしょうか。

高い方から低い方に流れますよね。熱も同じです。

この移動を抑えること、遅らせることを『断熱』といいます。

 

さらに、熱の伝わり方には3種類あります。

①伝導=モノを介して熱が移動する現象=熱湯が入ったマグカップにスプーンを入れておくと、持ち手の部分まで熱くなる

②対流=気体や液体が移動して他の物質に熱を伝える現象=エアコンの暖房の風が体に当たると暖かい。

③放射=熱の元から離れていても、電磁波の作用によって熱を伝える=太陽の光が体に当たると暖かい。

 

これらが様々に組み合わさって温熱環境をつくります。

伝導対流放射のバランスにより、暑く感じたり、寒く感じたりします。

ちょうど良いバランスの状態を「心地よい環境」といいます。